私が会う前に、すでにストーリーがあります
今日は午前中に23区内のマンションに査定訪問。天気もよくて、駅からは緑や公園が多い立地です。向かう道中、犬の散歩をしている方とすれ違いながら、「将来こんなところに住みたいな。いやいや、今日の査定賃料はとても私には払えない…」。なんて、ちょっと浮ついた脳内会話をしながら物件に向かいました。
今日お会いしたお客さまは、住まわれているお母さまが施設に入所することになり賃貸を検討されていました。お母さまとそのご家族も同席されて、一緒に話を聞いてくださいました。一通りのご説明をし、今後のスケジュールを確認して席を立ちました。帰り際お母さまに「これからお引越しで忙しくなりますね」とご挨拶もかねてお声掛けしたら、「ええ。でもお引越しはつらくて…」というお声が返ってきました。お部屋を貸すと決意するまでに、きっとご家族で色々な話合いがされたのだろうな、と想像しました。
「検討してお返事します」に返す言葉とは
ところで、今日お会いしたお客さまはインターネットの一括査定サイトからのお問合せでした。一括査定サイトをご利用のお客さまの場合、複数の不動産会社からのお話を聞かれます。最初の訪問時にご依頼まで進むことはほとんどなく、「比較検討してお返事します」という状態でお別れします。
今日のお客さまもやはり検討中というお話がありました。私も「そうですよね、大丈夫ですよ」という感じで、そんなに気にしない風な素振りでお返事してお別れしました。
でも本当は「ぜひお手伝いしたい…他社さんとはどんなお話をするかな…お客さまはどこにポイントを置いて選定されているかな…」と内心とても気になっています。そんな本心をもう少しお客さまにお伝えしてもいいのかもしれないな、と帰り道にふと考えました。
(こんなことを書いてしまって、またまた私に上司がいたら怒られるシリーズです。)
また駅からマンションまでの気持ち良い道のりを歩けると良いなあ。