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「良い家が買いたい!」2

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「良い家が買いたい」
誰もがそう思うはずです。
ですが、日常的に情報が溢れかえる状況で、消費者が自己責任で判断するのは難しいと思われます。
また、家を売りたい事業者は、あの手この手で「良い家」アピールを行います。
「良い家」の定義は人それぞれで、家族構成やライフスタイルによって変動します。
前回に引き続き、「悪い家」をご紹介することで、事業者による良い家アピールに惑わされて、うっかり選んでしまわないよう、情報提供したいと思います。

□子育てのための家は終の棲家としては不適切
更に別の視点でご説明します。
特に戸建て住宅を検討されている方にはご理解いただきたい内容となります。

今は家を買ったら一生住み続けるという考え方が薄まってきているのですが、かつて住宅購入と言えば新築だった時代には、「終の棲家」というような表現がよく使われていました。
中古住宅流通が活発でなかった時代に、中古住宅の選択肢が乏しかったことと、新築住宅の資産価値の目減りスピードと住宅ローンの返済スピードが合わず、売却すると多額の残債が残ってしまうため、劇的な収入増がなければ住み替えができなかったといった事情があります。

冒頭に家族に害を及ぼす家は悪い家だと説明しました。
子育てが終わって子供が独立した2階~3階建ての一戸建て住宅は、高齢者にとっては最適な住環境とは言えません。
公になっている家庭内事故のデータを見ると明らかです。
体が弱くなると、階段を踏み外して怪我をしたり、場合によっては死亡してしまう事故も発生しています。
つまり階段のある家は、高齢の家族に害を及ぼす可能性のある悪い家と言えます。

家庭内事故の問題は極端かもしれませんので、別の例を挙げます。
それは最適なスペースという視点です。
子育てための家は子供に個室を与えるために、区分けされた間取りになります。
3LDK~4LDKの間取りの家がファミリータイプと呼ばれる所以です。
このファミリータイプの間取りは、子供が独立すると、使いどころが難しい、持て余すスペースになってしまいます。
子供が家にいるから3LDK~4LDKが必要だったからで、子供が独立すれば1LDK~2LDKで十分なのです。

先に上げた家庭内事故とスペースの問題から、子育てのために購入した家は、子育てが終わったら売却して、高齢期に最適な住環境へ住み替えるのが最適解と言えます。

しかし多くの方がその選択を行っていません。
「実家」という経済合理性に乏しい概念が一般化しているからです。
ただ、この実家という呪縛も、これから社会問題化する高齢期の介護と資金問題によって、変化していくと思われます。
現在の経済状況では、実家としてスペースを遊ばせておく余力がなく、資産として老後資金に充てる必要があるからです。

購入した時は家族にとって「良い家」も、ライフスタイルの変化により「悪い家」になり得ることをご理解ください。

□一番悪いのは売れない家
災害で被害が危惧される家も相当ですが、最も悪いと思われるのは将来売れない家です。
何らかの事情で収入が減り住宅ローンの返済が苦しくなった場合、売却しても多額の債務が残るとすれば売るに売れません。
多額の債務が残る家は、劣悪な就業環境だとしても、売るに売れないので、住宅ローン返済のために現在の環境にしがみつくしかなく、体を壊してしまう原因となります。
歳を取って介護が必要になった場合、家を売って資金化できれば選択肢が広がりますが、売れない家だと、子供世代に迷惑をかけてしまいます。
このように売りたい時に売れない家は、家族に害を及ぼす可能性が高いので、悪い家と言わざるを得ません。

売れない家にも段階があり、最も悪い状況なのは、買い手が付かないから売れない家です。
どれだけ素晴らしい仕様の家だったとしても、そもそもその地域で家を買いたい人がいなければ売ることはできません。
売りたい時に買い手がいない状況を回避するためには、将来に渡って人が集まるエリアを選択する必要があり、人口減少社会においては、最もシビアに見極めなければならないポイントです。

続いて悪い状況は売却しても多額の債務が残る状況です。
仮にローンの残債と同じ金額で売ることができれば、家を買った状況からやり直すことができます。
このふりだしに戻る選択肢が持てるかどうかで、人生は大きく変わります。
多額の債務が残る状況を回避するためには、建物に大きなお金を使わないことが重要です。
不動産価値は建物の価格と土地の価格で構成されますが、土地の価格は急激に変動するものではありません。
買ってから価値が下がり続けてローンが終わる頃には二束三文と言われるのは建物の方で、建物の価値は経年で下がり続けるので、建物にお金をかけることは贅沢な選択と言えます。
だからと言って古いまま我慢して住むというのも正しくはないので、収入や財産の状況からどれくらいなら贅沢しても良いかを判断することになります。
この考え方だと、最も贅沢な、資産的にはリスクのある買い方は新築です。
大規模なリノベーションも贅沢な選択です。
大切なことなのでもう一度繰り返しますが、現在の不動産市場では、どれだけ豪華な仕様にしても、過剰に価値を判断されることはあまりありません。全面的にリフォームを行ったとしても、実施したリフォーム金額を売却によって回収できることは期待できません。

今回は悪い家をテーマにしましたが、災害を甘く見ない、売りたい時に売れない家を買わないというのが重要なポイントで、後の要素は家族構成やライフスタイルで変わります。
ポータルサイトを見るとたくさんの物件情報が掲載されており、不動産会社も様々な物件を提案してきます。
今回ご紹介したこの災害を甘く見ない、売りたい時に売れない家を買わないが外してはいけないポイントになりますので、この家は良い家ですよアピールに惑わされることなく、この2点だけはしっかり検討して判断したいところです。

とは言え自己責任で判断するのは難しいと思いますので、信頼できる、気軽に相談できるパートナーを見つけることが、納得のいく不動産購入を実現するために必要な要素となりますので、物件情報に飛びつくのではなく、まずは事業者を見極めることをお勧めいたします。
最後に当社のPRを少しだけ。
当社は単なる不動産仲介ではなく、買主様の利益を最大限に追及するバイヤーズエージェントを謳っており、マイナス情報も含めた徹底した情報提供を売りとしています。
ご納得いくまでとことんお付き合いさせていただきますし、今回ご紹介したような悪い家のポイントは余すことなくお伝えいたします。
当社の姿勢や他社との違いを実感いただくためにも、まずはzoomでお打ち合わせさせていただくことをご提案いたします。(もちろんご来社いただいても大丈夫です)
ぜひお気軽にお声がけください。
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