ある日近所を散歩していると、とある空き家に「売地(底地)」という手書きの貼り紙がありました。
売地ということはわかりましたが、「底地」とあるのが気になります。
そもそも底地とは
底地とは、「借地権」が設定されている土地のことです。
簡単にすると、誰かに貸している土地です。
その底地が近所で売りに出ていることを知り、少し購入に興味が出てきました。
さて、底地の価格はいくらになるのでしょうか!
不動産の価格を決める際には、指標となる数字がいくつかあります。
路線価を基準にする方法や、取引事例を参考する方法、収益還元法を使用する方法などです。
路線価を基準にする場合、路線価図には借地権割合が定められています。
たとえば、借地権が7割、底地が3割、といった具合です。
ただし、こちらの路線価は、相続税の算出の際に基準となる価格ですので、
そのまま取引価格とすることができるかは、検討が必要です。
周辺の更地の取引事例を参考に算出する方法もあるのですが、
更地と借地権の底地とでは利用価値が全然違います。
あくまでも、「更地だったらこの価格」という参考にしかなりません。
誰かに貸している物を、即座に自分の自由に使えることはほぼ無いですからね…
その他に、地代や固定資産税額を基準にして価格を決める方法もあります。
ただし、こちらの方法を用いる場合ですと、底地の収益性は低いので、
非常に安い価格として算出できてしまい、地主さんの認識とズレがでてきてしまうかもしれません。
実際には、いくつかの方法で算出した価格を参考値として、
そこに借地人と地主さんの個別事情を勘案して交渉を進めていきます。
底地は「不良資産」と表現されるケースもありますが、
深堀りしてみると不良資産として一括りにするのも難しいところです。
底地や借地の売買になりますと、通常の売買とは違ってくる面もあります。
このような売買でも朝日リビングにお任せください。
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