東京の路線の中でも住みたい沿線の上位に入る中央線。
2021年の住みたい街ランキングでも、3位に中央線の停車駅である吉祥寺駅がランクインしています。
吉祥寺や中野、高円寺などの人気な街を走る中央線ですが、東中野駅から立川駅までの区間が見事に直線になっています。
この見事なまっすぐ線路になった理由をご存知ですか?
通常であれば、地形などの影響で線路が曲がっているのですが、中央線は約25キロもの区間が直線です。
中央線は明治22年に新宿~八王子までを結ぶ路線として、開通したようですが、
当初は甲州街道に並行して走る予定だったようですが、住民の反対によって今の位置にずれたそうです。
建設当時は畑と雑木林しかない建設のしやすい場所を、なんと定規で一気に線を引いて路線位置を決定したと言う逸話があるそうですが…
いや、決定方法が雑すぎますよこれ。
また、他の路線でいうと、明治の山手線は環状線の前はひらがなの「の」の字のルートだったようです。
(始発)中野→新宿→御茶ノ水→東京→品川→渋谷→新宿→池袋→田端→上野(終点)
場合によっては目的地までの経路が迂回気味で時間がかかってしまう路線…どこかで見た気がします。
御茶ノ水あたりで少しだけ地上に出てくるあの地下鉄ですね
そのような少し面倒な路線だった山手線は、大正14年(1925年)11月に秋葉原駅と御徒町駅が開業し、今のような環状線になったそうです。
秋葉原駅は1890年の段階で開業はしていたものの、当時はまだ貨物駅としての運用のみで旅客営業はされていなかったようです。
普段利用している電車のルーツや、最寄の駅名の由来など調べてみるのも面白いかもしれませんね。
駅名なども、中央線の直通区間のように案外雑に決定されているかもしれません。