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不動産購入前に把握したい7つの建物構造(その2)

カテゴリ:朝日リビング:ニュース☆
前回は建物構造の7種をご紹介しました。
今回はそれぞれの構造の特徴とメリット・デメリットをご紹介します。

■不動産購入に前に把握したい、各構造の特徴とメリット・デメリット
●W造(Wood)/木造のメリット
木造物件は建設コストがおさえられ、短期間で建てられます。そのため上物(うわもの)が低コストで建設できるという特徴がございます。日本の気候風土に適しているのも木造のメリットです。木は、室内の空気が乾燥する冬、蓄えられていた水分を空気中に放出し湿度を保つ効果があります。梅雨のように湿気が高い季節には空気中の水分を吸収。さらに通気性にも優れているため、四季があり湿潤な日本の気候風土にマッチしています。

●W造(Wood)/木造のデメリット
木造物件は通気性にすぐれている反面、遮音性は全構造の中でもっとも低いのが特徴です。部屋同士の仕切りの壁が薄いケースも多く生活音が響きやすいのがマイナス点です。
冷暖房が効きにくいのも木造物件に住む際、不満を持ちやすく、また木造物件は鉄骨物件にくらべて気密性が低いため、鉄骨に比べ冷暖房の効きが悪いようです。冷暖房が効きにくい為、光熱費が高くなってしまうおそれがあります。

また、木造は耐火性が低いです。木造建築という特性上、建物火災の際にいちはやく火が回ってしまいます。しかし「表面は焼け焦げても、中身まで燃えるには時間がかかる」という側面もあるようです。あとはシロアリ等のリスクも懸念されます。

●RC造(Reinforced Concrete)/鉄筋コンクリート造のメリット
主材料のコンクリートは不燃材料のため、非常に高い耐火性を備えます。耐火性に優れた部屋に住む事で日々の安心を手に入れられます。また圧縮力と引張力を兼ね備えているため、耐久性が高く、地震に耐える物件が多いようです。
基本的に重い材料を使用するほど遮音能力が高いため、圧倒的重量のコンクリートが遮音性を持つことは想像に難くありません。特に低音をしっかり遮断してくれるため、お部屋に大型スピーカーやサラウンドシステムを置きたい方はRC造の住宅お住みになられることをお勧め致します。

コンクリートを流し込んでつくる特性上、形状の自由度が高く、デザインのバリエーションにも富むこともメリット。デザインの自由度が高く、モダンな物件に住めます。

●RC造(Reinforced Concrete)/鉄筋コンクリート造のデメリット
建築コストだけでなく解体費用も高めなのがネックです。木造やS造にくらべ家賃も高めに設定されていることが多い為、後述するSRC造に比べ、鉄骨が入っていない分揺れにやや弱いといった特徴がございます。しかし木造やS造ほど神経質に地震を気にする必要はありません。

RC造は高い遮音性が優れているため、ルームシアターを構築して、ゆっくり自宅で映画鑑賞などを楽しみたい方にはおすすめです。また、しっかりしたRC造であれば子供が部屋を走る足音を気にする必要がありません。

●SRC造(Steel Reinforced Concrete)/鉄筋鉄骨コンクリート造のメリット
あらゆる構造の中で最も耐震性、耐火性に優れるのはSRC造。トップクラスの耐火性、耐久性をほこります。S造の「熱に弱い」や「錆びやすい」という短所をコンクリートで包むことで克服し、揺れに対する弱さを鉄筋・鉄骨でカバーしています。

強度や耐震性の面でもRC造と比べて優れています。そのため、10階建以上の高層または超高層マンションなどの建築にも多く採用されています。柱や梁などのサイズが小さくても高い耐震性を確保できます

●SRC造(Steel Reinforced Concrete)/鉄筋鉄骨コンクリート造のデメリット
火事や地震に対しての安心感がありますが、ほかの建築構造と比べるとコストが掛かる点がデメリットです。

●AL造(Aluminium)/アルミ造のメリット
アルミ造のメリットは加工のしやすさです。アルミニウムは軽量で扱いやすく、高い精度で加工できます。現場では工場で加工した材料を組み立てれば良いため、工期を短縮することも可能です。
また、アルミニウムはサビや腐食に強い材料なのも魅力です。塩害を受けやすい海沿いの住宅に用いられています。

●AL造(Aluminium)/アルミ造のデメリット
アルミニウムは軽量であるため、鉄やコンクリートに比べると強度は低くなっており、大型の建物に使うことは困難です。

また、熱を伝えやすい材料であるため、断熱性は良くありません。そのため、断熱材を取り付ける、二重構造にするといった対策を行う必要があります。

●CFT造(Concrete Filled Steel Tube)/コンクリート充填鋼管構造のメリット
コンクリート充填鋼管構造は耐久性や耐震性に優れているため、鉄骨以上に柱や梁を細くしても大丈夫。自由度の高い設計が可能となっています。
また、鉄筋工事や型枠工事が不要であるほか、階ごとにコンクリートを打設するよりも効率的で工期を短く終えられることで、人件費を抑えることができます。

●CFT造(Concrete Filled Steel Tube)/コンクリート充填鋼管構造のデメリット
コンクリート充填鋼管構造の建築には、コンクリートの品質管理や鋼管へのコンクリート充填に高い技術が必要となります。その結果、施工技術に優れた業者をしっかり見極める必要があります。

●CB造(Concrete Block)/コンクリートブロック造のメリット
コンクリートブロック造は耐震性や耐火性に優れているほか、鉄筋を使わないか、使うとしても少ない量であるため、鉄筋コンクリート造よりもコストを安く抑えられます。
また、独特の風合いを生かしたデザインによる設計も可能です。

●CB造(Concrete Block)/コンクリートブロック造のデメリット
コンクリートブロック造は防湿性に劣ることに加え、増改築が困難な点がデメリットです。そのため、住宅やアパートではなく、外塀や倉庫などに使われることが多いです。

いずれにせよ、各種の特徴を把握して、ご納得いく住宅をお探しいただければ幸いです。
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